子育て・保育のお悩み解決日記

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保育士の給料って低いの?何と比べているの?

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こんにちは現役保育士のかずこよです☆

 

今回は保育士の給料って本当に低いの?他と比べてどのくらいの差があるの?ってことを調べていきます。興味のある方は最後までご閲覧ください。

 

 

 

全国の平均所得

所得金額階級別世帯数の相対度数分布をみると、 「300~400 万円未満」が 13.8%、 「200~ 300 万円未満」が 13.3%及び「100~200 万円未満」が 12.3%と多くなっている。 中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)は 442 万円で あり、平均所得金額(560 万 2 千円)以下の割合は 61.5%となっている。

厚生労働省国民生活基礎調査の概況 」ー

この調べでは職種別ではなかったのですが、全国の平均所得がわかります。

 

100~200万未満 12.3%

200~300万未満 13.3%

300~400万未満 13.8%

中央値 442万 平均所得金額560万2千円

 

平均所得金額が約560万ということがわかりましたが、保育士ってどのくらいなの?ですよね。

Twitterやニュースでたまに「保育士の手取りが〇〇万円、これじゃあ割に合わない」という記事が目に飛び込んできます。

その詳細を見ると確かに低いなと思います。

保育士はサービス残業が多いで有名な業種です。プライベートでも子どものことを想い、なにか楽しいことをさせてあげたい、プレゼントしたいと休日を返上して考えたり、制作をしたりしています。それでいてこの給料じゃなと思う気持ちはすごくわかります。

 

しかし果たしてほかの業種はどうなのでしょうか?

サービス残業はないのでしょうか?プライベートを返上して働いている人はいないのでしょうか?

これは多分NOだと思います。どの業種にもあり得ることだと思います。

 

よって保育士だけがつらいのではなく、社会全体で金銭で苦しんでいる人がたくさんいるということです。

 

保育士は幸福度が高いのでは?

しかし保育士は幸福度の高い仕事だと思っているので、ほかの業種より良いと思います。

人が長続きする幸せは、非地位財(好きなことをしているとき)で長続きしない幸せが地位財(昇給・昇格)です。

保育士は自分の好きなことを仕事にしている方々だと思います。なぜなら、国家資格ですので、そんなに簡単には取得できません。わざわざ国家資格を取るということは、「この仕事=好きなこと」でなければまず、取得しようという気にもならないと思うからです。

だから幸福度が高いのではないかと考えます。

 

実際に自分が働いていると仕事が忙しく、イライラしているときでも、乳児の顔を見るとニヤけてしまうぐらい可愛いと思うし、他業種では得られない満足感があるんだろうなって感じています。

 

と、収入の話からそれてしまいましたが、要は

保育士は他業種より給料が低いけど、幸福度が高い仕事なのではないかということを伝えたかったのです。

保育士バブル?

収入が低い収入が低いと言われながらも、私は保育士バブルが起きているように感じます。

なぜなら、保育歴3年以上の保育士はキャリアアップ研修を受講すると給料が5000円~40000円upします(月)

年収で60000円(最低)~480000円(最高)上がります!

最大48万円てすごくないですか?

今まで手取りが18万だったのが22万(税金とか考慮せず)ですよ。キャリアアップをうけてすぐ給料に反映されるところがと多いと思います。

他業種でいきなり月4万もあがることは少ないのではないのでしょうか。

 

また他業種で言えば、今年から政策の一つとして働き方改革が始まりました。

 

簡単に言えば「残業を短くする」「有給休暇をとらせる」政策ですが、これで困っている人がいます。それは「残業代をもらえなくなる人」です。

 

例えば年収500万の人がいてそのうち残業代で月5万得ていたとすると、残業がなくなることで年収60万なくなり、440万になります。

 

よって今年度以降に発表される「 国民生活基礎調査の概況 」では中央値がもう少し低くなるのではないかと予想しています。

 

そのため保育士は年収があがる、他業種の年収が下がることから、保育士の給料が中央値、平均値にだいぶ近づくのではないかと考えます。

 

それを踏まえたうえで、果たして保育士の給料は低いのか?に答えると、いうほど差はないのではないかです。

 

 

さらに保育士には県や都では独自の政策を行っています。

それは「借り上げ社宅制度」を設けている場所があるということです。

 

東京都で言えば家賃82000円までの借家だと自己負担1万円というところや、家賃82000円を超えた場合でも差額を自己負担すれば住めるという制度です。

※制度利用には条件があります

 

例えば家賃100000円では自己負担額が28000円ということになります。

 

私はこの制度がものすごいものだと感じています。

簡単に言えば、この制度を活用している保育士は72000円×12か月が補助されているのと変わらないので、年間864000円も得をしていることになります。

 

私もこの制度を利用しているので、すごく助かっています。

よって保育歴3年+借り上げ社宅制度利用者は

 

基本給+キャリアアップ手当(最大年48万)+家賃補助(最大年約86万)

 

となります。

 

今まで年収350万だった保育士が急に最大134万円分の手当てや補助が加わり、年収484万の人並の生活が送ることができます。

 

年収484万だと、中央値を超えています。

このことから私は「保育士バブル」が起きているなと感じます。

 

 

いつまでも続かない?

しかし「キャリアアップ制度」や「借り上げ社宅制度」はいつ廃止されるのかわかりません。

 

実際に令和2年3月で東京都杉並区の「借り上げ社宅制度」がなくなります。

 

借り上げ社宅制度がなくなることで相当の数の保育士が困ることとなるでしょう。また、辞めてします保育士が多数いると予想します。

 

この保育士離れをまた別の政策でどうにかしていかなければならない問題だと思います。

 

今回は保育士の目線のみで記事を書いたため、

「保育士の給料は他とさほどかわらないのでは」となりましたが、日本全体でみると「中央値、平均額が小さくなるのでは」と予想されるため、あまりいいことが起きていないと考えます。

 

しかし、お金だけの世の中ではないと思います。いたるところに幸せが落ちていると思いますので、みなさんが自分の幸せを拾えることを願っています。

 

最後までご閲覧ありがとうございました☆

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