こんにちは、現役保育士のかずこよです☆
今回は、保育者は子どもにどのように関わっていくこどが必要なのだろうかを考えて書いた記事になります。
保育者や子どもに携わる仕事をしている人、育児、子育てをしている方に読んで頂きたい内容になっていますので、興味がある方は最後までご閲覧ください。
はじめに
子どもになにかしてもらいたいと思ったときに保育者がすることは、子どもが「やりたい」と自発的になる環境や関りをしていくことが必要です。
これを間違えている保育者は私の周りにもたくさんいます。
例えば
目的として「折り紙で紙飛行機が作れるようになってほしい」と考えたとき、
「今日は折り紙で、飛行機を折ります」と言う保育者がいますが、これは「作りたい」と思う子がいる反面「やりたくない」という子もいます。
「やりたくない」と思っている子は嫌だなと思いつつも、折り始めますがそこに保育者が「ほら、角を合わせなさい、ちゃんとアイロンかけないと」と注意されたり、怒られたりすることもあります。
結果、「折り紙で飛行機を折る」という目的は達成されますが、この子は今後折り紙で遊びたいと思うようになるでしょうか?
多分折り紙を嫌いになりますよね。
こういった保育をしている保育者はたくさんいると思います。
なにかをさせるのは簡単ですが、果たしてそれでいいのでしょうか?
「作れるようになったけど、ついでにやるきはなくなった」では、これからの子どもの成長に繋がっていかないと思います。
環境や関わり方
では、やりたいと思える環境とはどんなことか。
例えば「折り紙で紙飛行機が作れるようになってほしい」というのであれば、
・自由時間に保育者が、何も言わずに紙飛行機を作り出し、飛ばして遊んでいる姿を見せる
・紙飛行機っていうものがあるんだけど、やってみる?と聞く
・飛行機の絵本を読んで、「飛行機って自分たちでも作れるのかな?作るとしたらなにを使ったらいいかな」と考えられるように質問したりする
などが考えられますが、乳児・幼児には最初の「飛ばして遊んでいる姿を見せる」などの視覚的にアプローチしていくのが「やりたい」と思ってもらいやすいと思います。
このような環境や関りをすることで、子どもは「やりたい」という気持ちになり、自分から保育者に声を掛けてくるようになります。
そしたらあとは、教えるだけです。
そして子どもはおり方がわかると、何度も繰り返して折っていきます。その経験の繰り返しの中から、「丁寧に折らないと真っすぐ飛ばない」と気づきから学び、次から丁寧に折ろうとしていくようになります。
すると、目的の「折り紙で紙飛行機が作れるようになってほしい」という願いはかなえられるのではないでしょうか。
しかし、これはやりたいと思った子だけですが、やりたくない子にも作ってもらいたいですよね?それには、また環境や関りから自発性を引き出してあげるしかありません。
先ほどのように、保育者1人が楽しんでいる姿では、興味がひけなかったのであれば
・保育者だけでなく、数人で一緒に楽しんでいる姿を見せる
・子ども同士で誘い合ったり、教え合ったりできるように、できる子に任せる
・一度投げてもらい、飛ばす楽しさを体験してもらうなど
様々なアプローチが考えられます。
この様々なアプローチを考えることがめんどくさいから、「やりなさい」と指示をすることしかできなくなり、子どもの気持ちをわかってあげられない保育者になっていってしまいます。
保育者は、考えることが仕事なので、子どもが自発的に様々な経験ができる環境や関りを考えていきましょう☆
そして途中にでてきた、「経験から子どもは気づきから、学んでいく」ということが保育にはとても重要になってきます。
ということは、子どもが学ぶためには、様々な経験をさせてあげることが必要になります。そして、その経験の積みかさねから、また自発的に動き出し、次の新しい経験を積んでいきます。
子どもが自発的に動きだすために、保育者がどんな経験をさせてあげるのか
例えば
「工作で一つのものを作り上げてほしい」のであれば
・はさみを使う経験
はさみで紙を自分の思ったように切ることができるように繰り返し経験する
・セロテープを使う経験
セロテープの使い方を知る
・画用紙などの素材に触れる経験
硬い素材、柔らかい素材、伸びる伸びない素材などあることに気づく
・物と物をつなげる経験など
物を繋げることで自分の好きな形のものを作れることに気づいたり、発想する
経験をする
このような意図ある経験をさせてあげます。
しかし、意図ある経験をさせるときには、特に理由は教えないでいいと思います。
例えば
「今度、工作するからはさみを使えるようになってね」とか「工作のためにセロテープ使えるようになってね」とは言わないということです。
こうすると、「なにかをさせられている」と感じ、「やりたくない」に繋がっていってしまいます。
なので、このような経験をさせるときには、理由を伝えなくていいと思います。
そして、はさみが使えるようになって、セロテープが使えて、つなぎ合わせることでいろいろなものが作れるとわかったときに、「工作で一つのものを作り上げてほしい」と子どもに言えば、子どもは経験を元に、自発的に工作に取り組むと考えられます。
そして工作していく中で、ロボットに紙飛行機を持たせたり、今までに経験してきたものを掛け合わせて作り上げていきます。
経験を積み重ねていない子どもはどうなる?
様々な経験がない子は
・はさみが使えないからやりたくない
・セロテープの使いからがわからないからやりたくない
・どんな素材を使ったらいいかわからないからやりたくない
などが考えられます。
工作一つをとっても、何を経験させてあげればいいのか考えるときりがありません。
このようなことが面倒だから「やりなさい」と言い、「工作の経験」だけをさせる保育者がたくさんいるのではないでしょうか?
今回は工作や紙飛行機を例にしていきましたが、他にも「絵を描きたいと思ってもらうには?」「滑り台を楽しんでもらうには?」などの、普段の生活の中のことに当てはめて、どのような保育をしたら子どもが育つのかを考えるられる保育者になってもらいたいと願います。
これからも保育のヒントや育児のヒント、子育てにも繋がるようなことを書いていきます。
みなさんの生活がより良くなりますように…