子育て・保育のお悩み解決日記

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子育ての悩み -3歳までの語りかけが大切だったー

こんにちは。現役保育士のかずこよです☆

 

今回は毎日しているであろう「会話」に注目を向けて、子育てにどのような影響があるのか記事にしています。

 

スマホばかり見せたり、テレビをずっと見せている親も多いと思いますが、会話をすると、こんないいことがあるよっていうのを知ってほしいと思います。

 

 

 

 

子どもにたくさん会話・語りかけをしてあげると○○があがる

子どもは日々いろいろな言葉に触れています。

 

1歳になると段々と話し始め、3歳になるとだいぶ会話ができるようになってきます。

 

この3歳までにいかに言葉を浴びせたかによって語彙力や、今後の成績の良し悪しに関わってきます。

 

ベティハート(教師)は3歳の時点での語彙力から、9歳~10歳の言語能力は推測できるとしています。

 

ベティハートが、親が専門職の家庭と貧困層の家庭の4歳までの子を対象とした研究では、

親が専門職だった場合には、4歳までに4800万語聞いているのに対し貧困層の家庭では1300万語だった。

 

この差が将来の言語能力に影響がでて学習力に影響がでてきます。

 

 

いつから語りかけるの?

子どもは妊娠28週になると耳が聞こえるようになるため、妊娠30週目あたりから語りかけをスタートします。

 

産まれてからは子どもの顔をよく見ながら、母音を伸ばして、少し高い声ではっきりとおしゃべりをします。

 

母音を伸ばすことで、単語がはっきり聞こえ、正確に聞き取ることができます。

 

また、少し高めにすることで、子どもの声道が出せる音域になるため、子どもが真似しやすくなり、言語獲得に繋がっていきます。

 

話しかけられる回数が多い子は脳が活性化するため、言語の獲得が早まったり、覚えようとする意欲が高まったりしていきます。

 

 また、毎日2万語程度の言葉のやりとりをすることが望ましいとされています。

 

1時間当たり約2000語程度の計算になりますが、これは約15分間のおしゃべり量になるので、一日150分程度のおしゃべりをしていれば、約2万語のやりとりができます。

 

 

会話を助ける絵本

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絵本は写真を見たり、物語を聞いたりする中で、たくさんの言葉に触れることができます。

 

6か月~12か月の子には、絵本で写真を見せて、「これは車だね」「ゾウがいるね」と話しかけたり、「お花はどれ?」と話しかけたりして指差しを促して見ていきます。

また、絵本の質感に触れさせるために、ページをめくらせることもしていきましょう。

 

この時期は内容を読むというより、一緒に見ていき、子ともが飽きたのであれば最後まで読む必要もありません。

 

12か月~18か月の子には、物語を読みながら、声色を変えたり、身振りも付けてあげると興味を持って聞くことができます。

この時期は、短い時間(5分~10分程度)の絵本を、毎日読み続けてあげることが大切です。

 

18か月~36か月の子には、子どもが覚え始めてきたら、親の読む部分を少しづつ減らしていき、自分で発音させてあげます。子どもにたくさん話させて、それを親が聞き、親子の時間を大切にしていきましょう。

また、絵本を通して質問をしていき、自分で考える経験を積めるようにしていくと思考力の成長にも繋がっていきます。

 

子どもはお腹にいるときからお母さんの声が聞こえ、お腹にいるときからいろいろな言葉に触れています。

 

3歳までにいかに多くの言葉に触れたかにより、子どものIQや学習意欲に繋がっていくと考えるため、できるだけ多くの言葉に触れられるように、会話を楽しんだり、語りかけを楽しんでいってほしいです。

 

しかし私は、IQが高い子になる、学校でいい成績が取れるようになるということが目的ではなく子どもとの時間を大切にしていった結果が、これに繋がっていったという考え方をしてほしいと思います。

 

まずは、子どもとの時間を大切にしていってほしいと思います。

 

 

また、日々の生活ではポジティブな環境を作ってあげることもいいと思います。

 

子どもが何かにしたときには、「ダメ」「やめて」「下手」などのネガティブな言葉を掛けるのではなく、「上手」「がんばれ」などの励ましやポジティブな言葉がけをしていきます。

 

こういったポジティブな言葉を聞いてきた子は、ネガティブな行動で注目を集めなくなります。

 

他にも命令口調ではなく、子どもに丁寧に頼んだり、感謝をしたりしていきましょう。

 

子どもも大人と一緒で、命令されることを嫌がります。

 

命令口調で育った子は、反発心が強くなったり、言われた通りのことしかできなくなってしまうことに繋がっていきます。

 

なので、「~してくれるかな?」「~できるかな?」と頼んでいくことで、子どもの意欲が出たり、自分で考えて動けたりできることに繋がっていきます。

 

また、してくれたときにはしっかり「ありがとう」と感謝を伝えましょう。

 

こういったポジティブな環境が子どもにとっての良い環境となります。

 

もし今、子どもに命令口調(~しなさい)を言ってしまっている人や、脅し(~しないとお菓子は買ってあげないよ)を言ってしまっている人は、質問に切り替え、子どもに考えさせられる環境を作っていくことをお勧めします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

今回の記事が、子育てのヒントになってもらえたら嬉しいです。

 

みなさんの生活がより良くなりますように・・・

 

 

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