こんにちは、現役保育士のかずこよです☆
今回は「わらべ歌」について書いていきます。
みなさんも子どものころに親や先生から教わってきたのではないでしょうか?
しかし、なぜわらべ歌ってずーっと継承されているのでしょうか?
それはわらべ歌のもつ特性が「心の教育」に必要なことだということが伝わっているからだと思います。
根本的に何が良いのかわからないけど、ずっと伝承されるには意味があるのではないかと思い、調べてみると色んなメリットがあることがわかりましたので、今回はわらべ歌によって育まれるものってなに?という視点から書いていきますので、興味のある方は最後まで読んでいただき、保育に役立ててもらいたいと思います☆
何ごとにもメリット・デメリットがあると考えていますが、わらべ歌のデメリットて何だろうと思いました。
私は保育に「わらべ歌」を取り入れていくことが良いと考えています。
これを読んでわかること
・わらべ歌によって育つもの
・保育での活用方法
わらべ歌って?
そもそもわらべ歌って何なの?と思っている方がいるのではないでしょうか?
わらべ歌とは昔からの伝承遊びとして受け継がれている、伝承童謡、子どもの民族音楽です。
そもそも遊びの中から生まれたものなので、楽譜のようなものはなく、作詞作曲が誰なのかも不明なものが多くなってますが、次第に音や楽譜を付けて音楽教育に活用されています。
また、わらべ歌は現代社会では触れる機会の少ないものや習慣が歌われています。そのような昔の文化を知ることができる、時代を感じることができる歌なので長年大切にされています。
長年続いている保育園では、継承遊びとしてカリキュラムに組み込まれている園があると思いますが、株式の新規参入で、保育園が乱立し、わらべ歌などの継承遊びがまだ組み込まれていない園が多いと感じています。そのため、保育園の中で若い先生がわらべ歌を使っている姿が見られず、段々と継承がなくなってきていると感じ、とても残念な気持ちになっています。
わらべ歌の特徴
先ほどにも書きましたが、わらべ歌を調べると良いことばかりだと感じました。
それはわらべ歌のデメリットを調べていないからだと思いますが、デメリットが書いてある本・論文がなかなあ見当たりませんでした。なにかあれば教えてください☆
わらべ歌は「言葉、音楽、動き、遊びが一体となっている」「季節、動物、植物、数が歌詞にでてくる」などが特徴になっています。
また、子どもの遊びの中から生まれてきたものなので、子どもが歌えるように狭い音域と少ない音で構成されていたり、楽器を必要としないためいつでも・どこでも遊ぶことができ、自分たちで作ることもできます。
その中にルールがあったり、協力することや前後左右の位置関係、スキンシップ、触れ合い・役割があります。
ここで特徴をまとめてみます。
・言葉、音楽、動き、遊びが一体となっている
・季節、動物、植物、数が歌詞に出てくる
・子どもが歌えるように狭い音域、少ない音で構成されている
・楽器を必要としないため、いつでも、どこでも遊べる
・ルールがある
・協力することがある
・前後左右の位置関係がでてくる
・自然と触れ合うことができる
・自分の役割がある
こんなことがわらべ歌の特徴になります。
わらべ歌をするメリット
わらべ歌の特徴を知ると、メリットが少しずつ見えてくると思います。
・ルールがあったり役割があったりすることから、人間関係・社会性を育むことができる。
・狭い音域、少ない音で音楽に触れることが出来たり、歌詞から言葉の獲得に繋がる
・季節感を植物が出てくるため、環境の領域にも触れている
・数がでてくるため数量を学ぶことができる
・前後左右などの位置関係を遊びから学ぶことができる
・基本は遊びなのでいつでも・どこでも、遊ぶことが出来て子どもの自発性を養うことができる
・歌の中でスキンシップが自然ととれるので、人間関係、情緒の安定を図ることができる
このようなことが考えられますが、保育士ならなにかピンとくることがありませんか?
私はわらべ歌の特徴が5領域の「健康・人間関係・環境・言葉・表現」を網羅することができる遊びになっているのではないかと感じました。
・ルールがあったり役割があったりすることから、人間関係・社会性を育むことができる。
→人間関係
・狭い音域、少ない音で音楽に触れることが出来たり、歌詞から言葉の獲得に繋がる
→表現・言葉
・季節感を植物が出てくるため、環境の領域にも触れている
→環境
・数がでてくるため数量を学ぶことができる
→言葉・健康
・前後左右などの位置関係を遊びから学ぶことができる
→環境
・基本は遊びなのでいつでも・どこでも、遊ぶことが出来て子どもの自発性を養うことができる
→健康
・歌の中でスキンシップが自然ととれるので、人間関係、情緒の安定を図ることができる
→人間関係・情緒の安定・健康
これらはこじ付けかもしれませんが、いかがでしょうか?
なので、私は子どもの発達には「わらべ歌」が必要なのではないかと思います。
みなさんはどう感じますか?
発達に合わせたわらべ歌
わらべ歌は発達に合わせた段階があります。
・「赤ちゃんの動作で遊び、赤ちゃんは動作で自分の気持ちを伝える」段階の「赤ちゃんの遊び歌」
・「まずは人の顔を覚えて、次に遊ぶ楽しさを覚える。それから自分の体を使って遊び、物を使って遊び、仲良し遊び、自然に子どもの集団の仲間入りをする」段階の「幼い子の遊び歌」
・「遊びながら体を育て、知恵を育てる。お互いに決まりを守って遊びながら、社会性を身に付けていく」段階の「みんなと遊ぶ歌」
このようにわらべ歌にも段階があり、年齢に合わせた歌がたくさんあります。
今はYotubeなどで簡単に調べることができますので、興味のある方は、今持っているクラスに必要な歌を探してみるのが良いと思います。
ネットで調べていくと、触れ合い遊び、手遊びなどが沢山出てきますが、これらはわらべ歌が現代風に派生してきたものだと思います。このように、わらべ歌(みたいなもの)は子どもでも作ることができるので、クラスの子どもとオリジナルのものを作ってみてはいかがでしょうか?その時にわらべ歌の特徴を取り入れていけば、5領域のねらいに組み込むことが出来ると思います。
心の教育が必要とされている世の中、昔から伝承されているわらべ歌を活用していくことをお勧めしていますので、保育にぜひ取り入れていって欲しいです☆
これからも保育のヒントに繋がることを書いていきますので応援よろしくお願いします☆
みなさんの日々がより良くなりますように・・・
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