こんにちは、現役保育士のかずこよです☆
今回は子どもが話を聞いてくれないと悩んでいる方に向けた内容になります。
保育中に「ほら片付けだから、遊びはおしまいだよ」と声を掛けている保育者をみることがあります。
また、家庭でも「ご飯だから片付けて」と遊びを辞めさせたいが、なかなか辞めてくれない・話を聞いてくれないと困っている親もいるのではないでしょうか?
話を聞いてくれないと「なんで聞かないの!」と怒ってしまい、お互いに嫌な思いをしてしまいます。
そんなとき、なんで聞いてくれないのかの原因を知っておけば穏やかに対処できるようになると思うので、今回の記事を参考にしてみてください☆
子どもが話を聞かない理由
まず始めに、子どもはなぜ話を聞かないのでしょう。
いくつか理由があります。
・大人の話がつまらない
・やるべきことが(見通し)がわからない、やりたくないから聞かない
・遊びに夢中
などがあがります。
大人の話がつまらないというのは、本当につまらないのではなく、内容が長すぎて理解が追いつかなくなり、何が重要で、何をすべきなのかがわからない状態です。
これは、大人に責任があります。
話を聞いてくれないからと言って「聞きなさい」と言っても絶対に聞いてくれません。
子どもの年齢や発達を見て、このぐらいの話の長さなら理解ができるであろうと予測をもとに話す内容を決めていかなければなりません。
自分の話を聞いてくれないと悩んでいる保育者は、話すポイントを絞って「つまらない話」にならないようにしていく必要があるので、子どもがどの程度の内容・長さが理解できるのか模索する努力をしていくことをお勧めします。
保育者ならばこれが保育力というものに繋がってくるのではないかと考えています。
また、やるべきことがわからなかったり、やりたくないから聞かないというのは、これも大人に責任があります。
子どもが次の活動をするにあたり、子ども的に遊びを辞めてまでやるなにかしらの「メリット」や「楽しみ」がないと聞きたくないに繋がってしまします。これは生活習慣が身についていな時期の子や、いやいや期の子によく見られます。
生活習慣が確立されていない子は、「遊びたいから遊ぶ」という気持ちを持っているため、遊びより楽しいことで導いていかないとなかなか聞いてくれません。大人に興味を持ってもらうために、子どもに様々なアプローチをしてあげなければならないので、これも保育力に繋がってくるものだと考えます。
最後に、遊びに夢中になるとなぜ話を聞いてくれないのでしょうか?
それは、子どもと大人の違いがあるからです。
大人は「みる」「きく」ということを同時にすることができますが、子どもは「みる」「きく」をバランスよく使い分けることが苦手です。
大人でも物事に集中していると周りの声が聞こえなくなることがありますが、大人は何かに没頭していてもなんとなく周りの話を聞くことができます。そして、周りの話が耳に入ると我に返り、話を聞こうとします。
しかし、子どもは今目の前にある遊びを「みている」時は「聞く力」が弱くなり、周りの声が聞こえなくなりシャットアウトしてしまします。そのため、大人がいくら話しかけても本当に聞こえていないのです。
「聞こえたなら返事をしなさい」という大人がいますが、乳幼児期の子は聞こえていないから返事をしないのであり、本人の悪気はありません。これは大人と子どもの発達の違いにあるため、これが原因の時にいくら怒っても、子どもが可愛そうです。
大人の声を届けるために
子どもが話を聞かない理由が保育者の保育力に繋がっている言いましたが、ではいったいどんなことをすればいいのかという所に踏み込んでいきます。
答えは「みる力」を「きく力」にかえればいいのです。
「みる力」は、今遊んでいるものに興味を持っている状態なので、「きく力」は周りの物事に興味を持つ状態と考えればいいと思いいます。
そこで、子どもが思わず、保育者に興味を持ってしまう動きを紹介します。
よくTVで「赤ちゃんが泣き止む音楽」「赤ちゃんが泣き止む動画」というものが紹介されています。
これは「泣く」という行為よりも「きく(みる)」ことによって興味がそちらへ向かい泣き止むということです。
それを応用して、保育でも「子どもが思わずこっちを向いてしまう音」を見つければいいのです。
例えば、ピカチュウの声で「おはよう」と言ったり、低い声で「こっち見て」と言ったりなどのいつもと違う声色を使ってみたり、ただ単に「ドドドドド」とピアノを鳴らしてみたり、子どもが生活で聞いたことがあるであろう曲を歌ってみたりして興味を引き付けます。
すると子どもは「なんだ?」と興味を持ち一瞬興味が遊びから保育者に向きます。その時に「さぁこれはなーんだ」と遊びより楽しいと思えるような出し物をして、より保育者に興味を持たせて、そこから「さあ片付けの時間だよ」「朝の会はじめるよ」と声を掛ければすぐに声が届くようになります。
いつもと違う声・音が聞こえると大人でも不思議に思いますよね。それを保育に利用していけば子どもの「話を聞く態勢」は整います。
他にも手遊びなどで注目をさせることもできますが、家庭ではあまり使われなかったり、長くなってしまって集中が続かず、また遊びに戻ってしまったりするので、一瞬だけ注目を集めるということが必要だと思います。
子どもは自分で言ったことを行動に移す
子どもが聞いてくれるようになったら、まずはひと段落がつきます。しかし、それでも子どもが片づけない、着替えないということが非常に多くあります。
そんな時、「ほらさっき先生は何て言った?」と高圧的に聞いてしまっていませんか?
保育者的には声が届いたときに「片付けの時間だよ」「着替えの時間だよ」と伝えているので、子どもは聞いているという確証から「さっき何て言った?」と聞き、子どもは「お片付けって言ってた」と答えますが、これではネガティブな関わり方になってしまします。やりたくない子はやりたくないんです。
そんな時活用するのが「有言実行」です。大人も子ども一度口にしたことは守ろうとします。大人も周囲の人に「来月までにこれをする」と言うと、行動を起こす可能でいは非常に高まります。子どもも一緒で、泣いて登園することが続いている子が「明日から泣かないで登園する」と言った次の日に本当に泣かないで登園する(またその次の日は泣いてしまいますが)と言った姿が見られます。
そのため、子どもに「お片付けをする」と言ってもらえれば、子どもは行動に移し始めます。先ほどにも書きましたが、保育者が「さっき何て言った?」と聞くと「お片付けって言っていた」と言い、「お片付けをする」と強制的に言わせることがありますが、これではあまり効果はありません。
子どもに行動に移してほしいときは「一緒にお片付けを~」と目を見ながら溜めて「しようー」と子どもと一緒に声に出していきます。これで子どもは「お片付けをする」と言ったので、行動に移すことができるようになります。この時注意するのが、「楽しそうに」というのがポイントです。ここでも強制的に言わせても高度位には繋がりませんので、子どおの気分が本当に乗らないときは様子を見て何度か挑戦してみましょう☆
いかがでしょうか?
みなさんの保育に活かしてもらえたら嬉しいです☆
これからも保育に役立つヒントを書いていきますので応援お願いします!
みなさんの日々がより良くなりますように・・・
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