こんにちは、現役保育士のかずこよです☆
今回は起きるときに泣いてしまう子と泣かないで機嫌よく起きる子の違いについて書いていきます。
赤ちゃんを寝かせようと長い時間抱っこしたり、トントンを長い時間したりして、ようやく寝かせられたと思って立ち上がると、足音やドアを開けた音などで目を覚まし、また最初から寝かしつけをしなくてはいけない・・・保育園や家庭でもあることだと思います。
こんなことが起こると、仕事が進まなかったり、家事が進まなかったりして困ってしまっている方がいるのではないでしょうか
そんな時に試してみて欲しいことがありますので、今回はそれを紹介します!
今回の記事を読んでわかること
・子どもが熟睡できる環境
・泣いて起きる理由
・泣かないで起こす方法
子育てや乳児クラスでの悩みの一つかと思いますので、参考にしてみてください☆
レム睡眠・ノンレム睡眠
睡眠が始まるとまずはノンレム睡眠が始まり、次第にレム睡眠へと変わって、またノンレム睡眠が始まって・・と睡眠をしています。
ノンレム睡眠の時には眠りが深く、レム睡眠の時は眠りが浅くなり、夢を見るのはレム睡眠の時に見ます。
寝るなら深い眠りをずってしていればいいのになぁと思いますが、なぜこのような睡眠が繰り返されるのかというと、動物は寝ているときが一番危険な状態なので、周りの敵から身を守るために周期的に眠りを浅くしているのではないかと言われています。
このノンレム睡眠とレム睡眠が上手に繰り返されれば、脳が休まったり、身体が休まったりして、上手に起きることができます。
しかしノンレム睡眠に入るにはレム睡眠から段々と深くなっていく必要があります。寝た瞬間にノンレム睡眠に入る人はまずいないでしょう。
赤ちゃんはその日の機嫌・体調などによって眠りが深くなるまでの時間がかわりますが、「緊張」も眠りにかかわってくるのではないかと考えます。
保育園に来ると新しい環境から、緊張してしまったり、お母さんの声が聞こえなくて不安になったりしています。そのため、午睡の時に寝たと思っても眠りが浅く、足音で起きたり、鍵の開閉の音で起きたりしてしまいます。
これは眠りが浅いがゆえに、「音」に敏感になっているからです。
寝かしつけるときにはホワイトノイズ
ホワイトノイズを調べるととても複雑で、何を言っているのかわからなかったので、ここで書いても理解が難しいと思うので、詳しく知りたい方は下記を見てみてください。
これは、換気扇の音やTVの砂嵐の音・雨の音などが近い音になります。
ホワイトノイズは、周りの音をある程度消してくれるという特徴があります。
そのため、このホワイトノイズを寝るときに聞かせていると、睡眠が浅いときの足音や鍵の音かき消され、子どもは少しの音で起きることが非常に少なくなります。
この時注意するのが、「これじゃあうるさいから子どもが寝ないんじゃない?」と思い、ホワイトノイズを小さくしすぎたり、子どもが寝てからつけるというのは避けたほうがいいです。
ホワイトノイズが小さいと「周りの音を消す」という効果が薄れてしまったり、寝てからつけると、「足音や鍵の音」と同じように急に鳴った音になってしまい子どもが起きてしまうことがあります。
なので、ホワイトノイズの音は普通に聞こえる程度の音にして、寝る前からつけておくというのが子どもが熟睡できる環境となります。
子どもを寝かせるときに、「子どもは静かな環境で寝かせないと」と考えていた方には衝撃的な事実かもしれなかったり、保育園ではなるべく音を出さない努力をしている保育者には信じられなかったりするかと思いますが、子どもが少しの音で起きてしまい困っている方は、試してみてはいかがでしょうか?
泣いて起きる理由
次は寝起きの泣きの原因についてです。
乳児クラスを見ると、泣いて起きる子と泣かないで起きる子がいることに気づきます。
同じ月齢なのになんでこんなに違うの?と悩んでしまう保育者も多いと思います。
子どもが寝起きに泣いてしまう理由にはいくつか理由があります。
・眠りが浅いときに怖い・びっくりした夢を見た
・おむつが濡れていて不快感がある
・お腹が空いた
・寝たはずの場所で寝ていない
などがあります。
夢を見るのは先ほどにも説明した、レム睡眠に入ったから夢を見ます。レム睡眠は眠りが浅いので、子どもは何かしらの拍子で起きてしまい、それが怖い夢だったりびっくりする夢だった場合には泣いてしまいます。
子どもがみる怖い夢ってなんでしょうね?お母さんがいない夢かな?
おむつが濡れている・お腹が空いているなどの欲求が不満になったときは泣いてしまいますよね。
最後の寝たはずの場所で寝ていないとはいったいどんなことでしょうか?
これは赤ちゃんがどう思っているかを自分の立場に置き換えてみるとわかりやすいです。
「寝たはずの場所で寝ていない」というのは、例えば家のベットで寝ていたはずなのに、起きたら公園のベンチだったといったときに、大人だったらパニックになります。
子どもも同じで、「ママの腕の中」で寝たのに起きたら布団だったや、「おっぱいを飲みながら」寝たのに、起きたら独りぼっちだったというときは、不安になってしまい、泣いてしまいます。
起きたら違う場所というのは、大人になれば経験することがほとんどないでしょうが、子どもは日常茶飯事です。そのたびに不安になるため、「泣いて起きる」というのが習慣になってしまうわけです。
泣かないで起きてもらうには
泣いて起きてしまう理由が「おむつが濡れた」「お腹が空いた」はさすがに対処は難しいと思いますが、「寝たはずの場所で寝ていない」のであれば、対処が可能です。
そもそも、寝た瞬間と起きた瞬間にギャップがあるので、そのギャップをなくせばいいのです。
というのは「寝たはずの場所で起きる」ということをしていけばギャップは無くなります。
ではギャップをなくす方法とは何かというと、「子どもが寝てから布団に入れるのではなく、寝る瞬間に布団に入れる」ことが必要になってきます。
こうすれば寝たはずの場所で起きることができます。
他にも寝るまでおっぱいを飲んでいる子が、起きたときにおっぱいがないというギャップを持たないために、寝る瞬間におっぱいを離してやめるということも対策の一つになります。
このように、寝る瞬間に起きる環境と同じ環境を作ることで、子どもが泣いて起きるという機会が少なくなってきます。
おっぱい・抱っこ・添い寝などと、寝かしつけるためにしていることがあると思いますが、それを寝る直前までにして、あとは見守っていくという環境を作っていけば、子どもは自分で寝られるようになったり、泣かずに起きるようになったりします。
子育ての悩みでも多く質問されている「眠り」について、改善策の一つになればいいなと言う気持ちで書いたので、「眠り」について、悩んでいる方は試してみてはいかがでしょうか?
また、「眠り」について悩んでいる保護者がいたときに、参考の一つとして伝えてあげてはいかがでしょうか?
みなさんの生活がより良くなりますように・・
応援よろしくお願いします☆
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