ーさくら、あおい、おかえりなさい。ここがあおいの家だよ
家がきれいになっている。あおいのために準備が整っている。
ーパパ。ありがとう。これからもよろしくね
ーこれくらい当り前さ!さっ、あおいの顔を見せてくれ
・・・何も見えないし、知らない声。嫌な感じだな
ーほれ、さくら、パパでちゅよー
ーおんぎゃーおんぎゃーおんぎゃー・・
ーやっぱりママが良いか。さくら、返すぞー
ーはい、おかえりあおい。
・・・やっぱり落ち着くな。この声・この匂い・包まれている感じ。ずっとここがいい。
ーおっ、もう寝たのか
ーなんか、赤ちゃんは一日16時間寝るんだって。よく寝るわね~
ーそんなに寝るのか!けど、見ているだけで幸せだな。これからどんな子になっていくのかな。大きくなったら一緒にバスケしてくれるかな。
ーそんな先の話をするの?気が早いんだから。今は私たちはあおいのことを知っていかなきゃいけないのよ。
ーそうだな。まずはあおいを元気に育てていくことが先決だな!
・・・僕のことを話しているのかな。嬉しいなぁ
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ーしかし、あおいはずーっと寝てるな。おっぱい飲んで、泣いて、寝て。幸せだなあおいは
ーそんなこと言わないの!あおいだって毎日色んなことを聞いているんだよ。赤ちゃんだからってなにも感じていないんじゃくて、歌いかけたり、語り掛けたりすればちゃんと聞いてくれているんだってよ
ーそうだよな。よーし、毎日今日のできごとを話しかけちゃおうかな!
ーその前に、おむつの交換とかミルクの作り方を覚えてよね
ーそれはまだちょっと難しいな・・どうやるんだ?
そんなに難しくはないんだな。じゃあ次の交換の時にやってみるか
ーまぁ、頼もしいわ。ありがとね
ミルクの作り方も簡単だから覚えてね
ーこれは覚えるのに時間がかかるかもしれないなぁ・・笑
ーもお、しっかりして!
ー冗談だよ。パパとして頑張りまーす☆
ーおんぎゃーおんぎゃー
ーおっ、姫様がお目覚めだ。さっそくミルクの時間だな。
じゃあミルク作るかちょっと待っててね~
ー続くー
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