こんにちはー
現役園長のかずこよです☆
2021年7月29日。保育士ならだれでも耳に入ったであろう事件が起こってしまいました。
保育士として思うこと・今後こういったことが起きないような対策を思うままに書いていきます。
みなさんの意見も聞きたいと思うのでアンケートに協力いただける方は下記のフォームからお聞かせください。
さて、ここから。
思うことを全て書いているととーっても長くなりそうなので、なるべく簡潔にまとめていきたいと思います。
この事件は保育園の送迎バスでのいわゆる見落とし事件で、普段からのチェック体制がしっかりできていれば完全に防げた事件です!!
人的ミスはつきものですが、やっていいミスとやってはいけないミスがあって、ケガ・人命にかかわらないミスは私は、改善すればいいと思ってます。
しかし、この事件のように人命にかかわるミスは許されません。
例えばアレルギー児の誤食もこれに含まれます。
やっていれば落とすことのなかった命がなくなってしまったということは、事件ではなく殺人だと思います。
事件を起こした張本人の園長は
最終確認をしなかったことが原因としているが、多分毎日のように最終確認はしていなかったと思います。
また、保育士(担任)は
出席の有無は園長が知っていると思った。だから今いないのであれば欠席なのかと思った。
多分これも毎日のようには行っていなかったと思います。
なぜ、ダブルチェックを毎日行っていなかったと思うのかというと、バスの乗り降りチェック・出席確認を毎日行っていれば絶対に起きない事件だったからです。
まず、バスでのチェックを行えば見落としはない。万が一見落としても担任が確認をしていれば気づくはず。
どちらかができていれば命を守れたはず。それが出来なかったってことはダブルチェックを軽視し、普段から行っていなかったはず。
考えれば考えるほど悲しい気持ちになるなぁ・・
今回この事件が起きないようにするにはどうすれば良かったか。
また、今後このような事件が起きないようにするためにはどうすればいいのか考えていきます。
〇バスのチェック
当日は園長がバスを運転して、助手を乗せずに送迎をしていました。
まずは、バスでの送迎では助手を必ずつけないといけない。
送迎バスのガイドラインを見ると、子どもがシートベルトをしないで運行する際の留意点をまとめたものが出てきますが、ガイドラインには「助手を配置する」と明確には書かれていません。
しかし、ガイドラインの1文には
・ 大人の同乗者が、乗車している幼児の様子を観察しつつ運行している使用実態を勘案
し、大人の同乗者による幼児の観察性も考慮したシートバックの高さとすることが必要
である。
とあります。
ここには「大人の同乗者が」と書いてあります。
ということは、同乗者(助手)がいることは当たり前ですよ!という意味合いで書いてあると思います。
大人の同乗者がいない状態で送迎をすることが異常だということで、完全に園長の判断ミスです。
なので、まずは送迎バスを運行するときは助手をつける。当たり前のことです。
・チェックをする、出席確認
まずはバスに乗る際に送迎者のチェックリストをチェックしていく。
送迎が終わったら、運転手もしくは助手がチェックシートを持って各クラスに回り、伝達する。
たったこれだけでいいんです。
時間にして多分10分。
これだけでいいのに・・・
・普段からの人間関係
この園では園長が絶対的な権力を持っていたんだと思います。
園長のやることには口が出せない。。
園長が一人で運転する。園児の出欠を教えてくれない。
こんなことをしていて、誰も疑問に思わなかったことのほうが不自然だと思います。
ダブルチェックが必要だと思っていたが、なかなか言い出せない・・
こんな状況だったのではないでしょうか。
こういった関係って危ないなと思っています。
部下の話を素直に耳を傾ける。こういったことも必要なスキルであり、絶対に外せない人間性でもあります。
原因分析をすると、
・やらなければいけないことをしていない
・そもそもやらなければならいないことを理解できていない
・園長の人間性
こんな感じに思います。
原因を見れば見るほど、防げたんじゃないかなと思います。
ここの園がどんな園だったのか、園長がどんな人なのか全然わかりませんが、第3者の目アドバイスが全くなかったのではないか。あったとしても軽視し、受け入れなかったのではないか。
こんな想像ができてしまいますね。
では、いったいどのように改善してけばいいのかは次回の記事に書いていきます。
本当にこのようなことが2度と起こらないことを願っています。
保育者のみなさん、気をつけましょう!だけではなく、これをしなければ命がなくなるのかもしれないという危機意識を持ち、保育士として・人として命を守れる人になっていってください。