こんにちは
現役園長のかずこよです☆
今回は前回の続きです。
バス置き去り事件での改善策を書いていきます。
前回の記事はこちらです。まだ読んでない方は先にこちらを読んでから続きを見てください。
この事件が起きてしまった原因は基本的に人的ミスによるものだと思っています。
確認ミス。伝達ミス。人間関係の構築ミス。
色んなミスが重なり起きてしまったと思います。
これからこのような事件が起きないようにするにはどうしたらいいのか。。。
人的ミスっていくら気を付けていても絶対に起きてしまいます。
じゃあどうやってミスを失くしていこう
人的ミスを無くすにはシステム作りしかありません。
今回の事件に関しては
・バスには運転手一人で乗らず、必ず助手をつける。
これに対して、園は
「朝の時間人が少ないから一人で出発した」といっています。
そもそも、運航の基準が曖昧だったことがいけないと思うので、
運航するなら助手をつける。保育士が足らないのであれば、バスの助手スタッフを雇う。多分資格の有無は関係ないと思うので、募集は来ると思います。
募集にこないので、あれば保育者に残業して、残業代を支払う。これは園の経費としてもったいないことではなく、必要な経費です。
・連絡ボードをつける
誰が乗ったのかがわかる名簿を作る。多分やっていたと思うので、徹底のためにダブルチェックを行う。
どういったダブルチェックなのかというと、助手が全クラスに周り伝達をする。
ここで、子どもの体調や保護者からの連絡事項を担任に伝達する。
・最終チェックをする
バスを下りる際には全席を見て、子どもの置き去りだけでなく、子どもの落とし物がないかを確認する。結構落ちていたりします。
また、全クラスに伝達後、バスの掃除をする。助手はバスの掃除までが、終わるまでが仕事の役割として全うする。
こうすれば全クラスの伝達で、少し遅くなったとしても、絶対に命がなくなる前に発見できます。
そして、これから技術が広がれば、「入った人数」「下りた人数」を数えられるセンサーをバスに付け、「乗っている人数」をモニターで見ることが出来るようになると思います。
これはもしかしたら今回の事件を機に送迎バス全部に付けることが義務付けられるかもしれません。人的ミスがなくならないことは確かなので、こういったAIを活用する社会になっていくことは確かだといます。
ここまでが乗降者の確認というミスの改善です。
次が普段からの人間関係についての改善点です!!
前回のブログでは
「この園では園長が絶対的な権力を持っていたんだと思います。
園長のやることには口が出せない。。
園長が一人で運転する。園児の出欠を教えてくれない。
こんなことをしていて、誰も疑問に思わなかったことのほうが不自然だと思います。
ダブルチェックが必要だと思っていたが、なかなか言い出せない・・
こんな状況だったのではないでしょうか。」
と、考察をしました。
それを改善するには園長の考え方を変えていくことが重要で、「部下を信じる」ことが必要だと思います。
園長は部下はどうせ失敗をするであろうと思っているから、任せられない。
だから私が指導しなくてはいけない。
そのためには怒らなければいけない。という考えを持っていると、だいぶ働きづらい職場だと思います。
実際に事件の起きた園の園長をしっているわけでもないし、そこの園の人間関係も全く分からない状態で言っているので、的外れのことを言っているかもしれませんが、私の想像からそう遠くない園なのかなと思っています。
怒られるという恐怖は、働く人の主体性を奪い、指示待ち職員になりかねません。
怒られるようなことはしない。新しい考えがあるけど、園長と話すこと自体が嫌。
こんなんではヒヤリハットがあってもなかなか言い出せず、小さな芽で対応が出来ないため、今回のような大きな事件になってから気づくという悪循環になってしまうのではないかと思う。
これを無くすためにも、園長は部下の話を聞く。
やりたいことがあったときに保育者が積極的に発信できるように、一緒に考え、実現できる手伝いをする。
今回の事件の中でも大きな問題はこちらだったのかもしれません。
「一人で送迎するなんておかしい」と誰か一人でも発信することができれば、変わった結果になっていたことは間違いありません。
これは正しいことなのか。これでいいのか?
保育者も常にアンテナを張り、全体を見られる目を持っていって欲しいと思っています。
私の園でも保育者の話し聞いて、信頼関係を築き、事件事故のないような園を作り上げていきたいと思います!!
みなさんも幸せな保育士生活が送れるように、危険なことは危険!と発信できるように、園での人間関係の構築、危険察知能力を高めていって下さい!!
みなさんの保育生活がより良くなりますように・・・