こんにちはー
かずくんです☆
今回は最近何話題になってしまっている「虐待」について考えていきたいと思います。
2022年、保育業界で起きた大きな事件は
バス置き去り事故
虐待をした保育士逮捕
バスの置き去り事故を通してバス運行の制度の見直しが求められています。
政府はマニュアル作成の義務化を打ち出していますが、いまさら?って対応でしたね。
そんな中最近は虐待について考えさせられる日々です。
保育士が子どもを宙づりにした
人権を無視した対応をした
など、保育士の行き過ぎた行動が報道され、
「うちの子が通っている保育園は大丈夫なのか心配になった」という保護者が増えたのではないでしょうか。。。
自分の子を預けている保育園で、自分の子が可哀そうなことをされているかも。。。。
そんなことを思うと、ずーっとドキドキしてしまいますね
そうなってしまうと保護者も安心して働くことができず、保護者支援が達成できない状態になってしまっているのではないでしょうか
そんな保育園にならないためにも虐待とはどういったものなのか保育士一人一人が知っておく必要があると思います。
もしかしたら毎日身近過ぎて気づけていないかもしれない
新卒で入った保育園では当たり前になっていて、疑うことすらしていない
そんな保育士もいるかもしれませんが、
そもそも虐待をする保育士は圧倒的に少ないと思うので、私のブログを読んでいる方は虐待をしていないと信じています
虐待とは
そもそも虐待という言葉は
虐待(ぎゃくたい、英:abuse, maltreatment)は、繰り返しあるいは習慣的に、暴力をふるったり、冷酷・冷淡な接し方をすることである[1]。
具体的な内容は様々で、肉体的暴力をふるう、言葉による暴力をふるう(暴言・侮辱など)、いやがらせをする、無視をする、等の行為を繰り返し行うことをいう。
虐待は大きく分けて2つあり「肉体的」「精神的」な虐待があります。
肉体的な虐待の例として
・身体的虐待
・性的虐待
・(ネグレクト)
精神的な虐待の例として
・心理的虐待
・ネグレクト
がありますが、身体的虐待は比較的見つけやすいと思います。
なぜなら、
・子どもの身体を見れば気づける
・虐待する姿が明らかで、見てわかる
からです。
また、
「最近あざが多い」
「急に1週間休むと言い出した」
など「何となくおかしい」と異変を感じることが保育士なら出来ると思います。
ネグレクトを発見する手段としては
「頭が臭い」
「パンツ履き替えてないかも」
「泣くことが増えた」
「表情が乏しい」
などがあります。
不衛生だなと感じたときには、なぜ不衛生なのかを考え、その背景にいる保護者の特性を見ていく必要があります。
このように家庭で起きた虐待については保育士の「何となくおかしい」という小さな違和感から発見することができるので、小さな異変を見逃さないようにしていって欲しいです。
保育園で起こる不適切保育
不適切保育とは虐待に繋がる行為です。
先ほどにも書きましたが、身体的、ネグレクトというのは関わる姿をみればなんとなくわかる虐待になりますが、心理的虐待はなかなか発見することは難しいと思います。
虐待はあってはならないのですが、心理的虐待というのは線引きが難しく、本人が気づかないうちにしてしまっている可能性が高い虐待になります。
そして、なにが虐待に当たるのかということは、本人は気づけないので、周りから伝えることや、研修などを通して学んだり、チェックシートを活用して保育を振り返らなければいつまでも気づかないまま虐待を続けてしまいます。
身体的・性的・ネグレクトは保育園で行われていれば、見かけたときに「それは虐待です」と言えますが、心理的虐待は線引きが曖昧です。
なぜなら、言葉による暴力もどう感じるかは人それぞれで、心理的虐待もどう感じるかは人それぞれだからです。
いざ、その場をみても
今のは虐待なのかな?注意した方がいいかな?
と思い、躊躇してしまうかと思います。
曖昧だからこそ、本人が気づくことができません。
では、ここからどういったことが不適切保育になり、虐待に繋がっていくのかを具体的に考えていきましょう☆
まず、心理的虐待の主な行為として厚生労働省が出している定義を見てみます。
こういったものがあります。
・脅し
・無視
・兄弟間(クラス内)で差別
・虐待行為を見せる
こういったことが保育園では気をつけていかなければならないことです。
脅し
まず脅しとしてどんなことが脅しになるのでしょうか。
「やめないとどうなるかわかる?」
「片づけないと給食あげないよ」
「トイレいかないならお散歩にいけません」
「またパンツにもらしたの?そのパンツどうするの?」
何となくですがこのようなことが目に浮かびます。。。。
このように考えると
・条件
・保育者の感情
がキーワードになってくるのではないでしょうか。
先生が条件を突き付けてきたら、言うことを聞かなきゃいけないと思い、子どもはストレスを受けますよね。。
また、保育者が感情的になってしまっても子どもは怖いです
叱るは良いが、怒るはダメ
こんな言葉を聞いたことがありませんでしょうか?
怒るは感情が入っていて
叱るは感情が入っていない
極端に分けるとこんな感じです。
例えば
友だちが積み上げたつみきを崩してしまう子がいた場合
「お友達が作っているものだから、やめてあげようね」
→これは叱る
しかし、何度伝えても行動が変わらないと
「ダメって言っているでしょ!なんでやめないの!」
→これは怒る
こういったことになる保育者は多いのではないでしょうか。。
最初は優しく伝えられるが、段々とイライラしてきてつい怒ってしまう。。。
これが不適切保育だと私は思います。
やはり保育者は怒るのではなく、叱り続けることができなければならないと思っています。
人はなぜ怒ってしまうのか・・・
それは「相手に期待をしてしまうから」
期待を裏切られたとき人は感情的に怒ってしまいます。
過度な期待はやめましょう。。。と、怒るということについては、別の機会で書かせて頂きます。
叱り続けることができるのが保育者!!
怒らないことが専門性!!
難しそうですね。。。。けど、やらなければならない。
なぜなら「不適切保育になり、虐待に繋がるから」
無視
無視とは、文字の通り無視ですね。
声を掛けてきたのに「今は忙しいから」と断るのもきわどいところですね。
なので、そんな時は「今は忙しいから待てる?終わったらすぐ行くね」と伝え、約束通り事を終えたら関わりに行きましょう☆
また、子どもが友だち同士の関りから、困っているとわかっているのにかかわらず、何もしないというのも無視に繋がると思うし、
遊びが見つけられない子に対して遊びの提供、遊び探しをしていかないのも無視の一部になると思います。
無視をしないためには、子どもの気持ちを見つけてあげることができればいいと思いますが、難しいので、まずは困っているかな?困っていないかな?という目線で見てあげることが大切ですね☆
差別
次に差別です。
クラス内でいつも同じ子を叱っている
同じ子ばかり甘やかす
関わる時間が平等でない
こんなことが考えられますが、
「いつも同じ子を誉める」ということも差別化と思いますので、平等な目で見ると言ことが保育者には必要なので、気を付けてください!!
虐待を見せる
最後に、こういった「虐待を見せる」といったことも虐待です。
ということは、一人の子に対して脅す・無視・差別をしていくとクラス全員を虐待しているということです。
「あの保育者は虐待に近いことをしているのでは?」と思ったときには、クラス全員が被害者になっている可能性があります。
心理的虐待=不適切保育と考えた場合、あなたはクラスの子・施設の子に虐待をしていないと胸を張って言えますか?
最後に
不適切な保育を知ったうえで、「自分がしない」ということは保育士として当然の姿ですが、周りの保育士がやっているというのを「見て見ぬふり」をしてしまうと、子どもが可愛そうですね。
最善の利益を与えなければならないので、不適切な対応を保育士にされているのであれば、「最善」ではないはずなので、「報告・相談・通報」するというのが子どもにとって「最善」になるのではないでしょうか?
保育士も人間なので体調・気分によって周りへの対応が変わってしまうことがあり、その場だけを切り取った言葉・態度だけを見て「不適切と感じた」というのはあまりにも酷ですが、
「不適切保育が常態化している」という判断をしたときには子どものために、行動に移しましょう!!
みなさんの周りにいる人がより良い生活を送れますように・・・
応援よろしくお願いします☆