こんにちはー
かず君です☆
みなさん保育園では園内研修として、主任・園長お手製の研修を受けているのではないでしょうか?
園長・主任は保育士に対して研修を行う際どんなことを伝えているのでしょうか?
保育士に対する研修だから、保育技術の研修・不適切保育についての研修など保育に携わる内容で行っているのではないかと思います。
私も保育園では様々な研修を考えて行っていますが、私は勉強のように教えるのがメインではなく、考えてもらうをメインに進めています。
なぜなら、「考える」ということができれば、色んな場面で自分の経験を応用できるからです。
考える力が弱いと、以前経験したことと同じ事象が起きたときにしか対応ができず、少しでもスチエーションが変わってしまうと、「できない」「わからない」ということが起きてしまいます。
保育士は日々の保育で子どもを相手にしていることから、全く同じスチエーションというのはなかなかないと思います。
そのため、研修で「こんな時にはこういった対応をしよう」と教えるだけでは実践に繋がっていきません。
なので、自分で考えるということができれば自ずと保育が上手くいくようになるのではないかと思っています。
考えることができる人とは
では「考えることができる人」になるためにはどんなことをしていけばいいのでしょうか・
今回は考えるとはどういったことなのか書いていきますので、最後まで読んでぜひ参考にしていただきたいと思います。
結論から言うと、「考えることができる人」になるには、
「知らないことを知らない」と理解し、「知らないことを知っている」ということに気づくことです。
これだけ言うとよくわからないと思うので、話を進めていきます。
まず、考えている人と考えていない人の違いに無知の無知・無知の知という言葉を使うことがあります。
「無知の無知」の人は、問題があると自分ではなく、誰かが悪い(環境が悪い)という他責思考に陥り、自分は考える必要はないと思ってしまいます。
「無知の知」の人は、問題があると自分のせいでこうなってしまった。だからどうするか考えなければ。という思考をしています。
無知の無知と無知の知
ここで出てきた「無知の無知」「無知の知」という言葉を聞いたことがない方もいると思うので、もう少し掘り下げていきます。
まず前提に「知っている」・「知らない」という言葉を分解する必要があります。
そうすると
・知っていることを知っている
・知らないことを知っている
・知らないことを知らない
という、3パターンになります。
「無知の無知」は知らないことを知らない状態で
自分がわかっていないことを自覚していません
一方で「無知の知」は、知らないことを知っている状態です。
自分がいかにわかっていないかを自覚しています。
この違いが考える人と考えられない人に分かれていきます。
そして、知らないことを知らない(無知の無知)状態では、目に見えているものが、情報の全てで、その背景(見えない部分)に気づくこともできません。
逆に、知らないことを知っている(無知の知)状態だと、目に見えていない背景(見えない部分)にも気づくことができ、「もしかしたら」と仮説を立てて考えることができます。
他責思考・自責思考
ここで問題ですが
買い物に出かけたとき、欲しいものが売り切れてしまっていました。
考えられる人と考えられない人ではいったいどのような違いがみられるでしょうか?
多分
無知の無知の人は
「なんで売り切れているんだ。もっとあるはずだから店の奥から持ってこい」
と、店員にあたるでしょう
無知の知の人は
「欲しいものが売り切れていたのは、遅くなってしまった自分のせいだ。次回から欲しいものがあるときには、朝早く出よう」
と、店員に当たることはないでしょう。
これが上記に書いてあった
無知の無知の人は「他責思考」
無知の知の人は「自責思考」
ということに繋がってきます。
あなたの周りにいつも相手のせいにしている人がいませんでしょうか?
その人は多分考えることが苦手な人の可能性が高いです。
考えられる人になるにはまずは
「知らないことを知らない」と理解し、「知らないことを知っている」ということに気づくことです。
すると自然と、自責思考を持ち、「どうすれば良かった」「次はどうしたらいいだろうか」と考えられるようになるのではないかと思います。
少し考えるだけで結果が大きく変わることもあるので、
考える力=自分を豊かにする力
と私は思っています。
保育士が考えるということ
また、保育士として成長するためにも「考える力」が必要だと思います。
下記の図では7年目から分岐をしていますが、保育士はどこかで分岐するのではないかと思っています。
というのも、
「本当に10年目選手ですか?」って思う保育士がいるからです。
10年保育をして成長していない保育士は「考える」ということが苦手で、他責で保育をしていった結果、経験値だけ重ね、「自分は10年も経験があるから保育は分っている」と間違った解釈をしてしまっていると予想できます。
こうなってしまうと、果たして本当に子どもに最善の利益を与える保育士なのでしょうか?
多分「自分の保育は正しい」という理由から指摘・注意を聞かないでしょう。
日々成長。
保育の質に「保育士の質」も関わってくるはずです。
考える保育士=成長する保育士=子どもにとって良い保育士=保育の質を向上させる
この流れが生まれるはずです。
まとめ
考える人=知らないことを知っている人
他責=成長しない
考える保育士=保育の質を向上させる保育士
正解がわからない保育の世界において、多少「正しい答え」なのではないかと思います
もしかしたら違うかもしれませんが、違ったときはまた考えれば「良い保育士の姿」を見つけることができます。
みなさんも考える保育士になって、子どもにとって良い保育士であってほしいと思います。
ちょっと考えれば、考えない人と比べて結果は大きく変わります。
子どもにとって、出来るだけ良い結果になるように、「考えた保育」をみなさんにはお願いしたいです。
今回は「考える練習帳」という本を引用して記事を書いています。
この本ではもっと違う視点で考えるということとは。
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