
2024年6月26日、保育士配置基準の見直しを訴える学識者の会が発足しました。現場で働く保育士にとっても他人事ではない、大切な動きです。この記事では、その概要と今後の可能性について、わかりやすくまとめます。
目次
今、なぜ「もう1人保育士を」なのか?
子どもたちに十分な愛情と安全を届けるためには、人の手が欠かせません。しかし現状の配置基準では、保育士1人が多くの子どもを見ている状態が続いています。
「事故を防ぎたい」「一人ひとりにしっかり関わりたい」——そんな保育士の想いとは裏腹に、日々の業務に追われる現状があります。
学識者の会とは?どんな人たち?
「子どもたちにもう1人保育士を!」と声を上げたのは、教育や保育の専門家たちです。
大学教授や弁護士など12人が呼びかけ人となり、国に対して科学的・実証的な根拠に基づく提言を目指しています。
発足会見には以下の学識者が出席しました:
保育の質と保育士の働き方、両方を守るために動いています。
国の配置基準はどう変わった?
2024年度から一部の配置基準が改善されました:
- 3歳児:保育士1人につき 20人 → 15人
- 4・5歳児:30人 → 25人
さらに、2025年度にはICTの活用などの条件付きで、1歳児の配置が6対1 → 5対1となるための加算制度も始まります。
ただし、これはあくまで一部の改善であり、根本的な見直しとは言えません。
現場から見た「これでも足りない」現実
現場の実感として、「15人を1人で見るのは十分ではない」「ICTを使ったとしても、1歳児5人は厳しい」と感じている方も多いはずです。
とくに:
- 連絡帳、記録、午睡チェック、食事・排泄の支援
- トラブル対応や保護者対応
これらの業務は、一人ひとりに丁寧に関わるには十分な人員配置が必要です。
保育の「質」を守るためには、配置基準の改善は避けて通れません。
これからどう動く?私たちにできること
学識者の会は、保護者団体や保育士の全国実行委員会と連携し、国への働きかけを続けています。
保育現場の声も、これからの提言に活かされていくでしょう。
私たち保育士にできること:
- この動きを知り、職場で共有する
- 署名や意見提出に協力する
- 自分の保育観や思いを記録・発信する
「先生がもう1人いれば、もっと子どもたちに寄り添える」——そう感じたことがあるなら、今こそ声を重ねるタイミングです。
子どもたちの安心と、保育士の働きやすさは表裏一体。配置基準の改善は、すべての保育士に関係のある大切なテーマです。