育児・保育が楽になるブログ@保育士かずず

保育のヒント、子育てのヒント、マネジメントのヒントを書いています。子どもがより良い環境で育つために、発信を続けています☆

幼児期にスポーツは必要か?

現役保育士をしているかずこよです☆

 

保育の仕事に携わっている方だけでなく、子育てにも役立つ記事を心掛け、本や論文をもとに様々な考察をしています。

 

読んでくださる方の仕事のヒント・生活のヒントト一つでも多く伝えることができればと思っていますので、ぜひご参考にしてください!!

 

 

 

今回は幼児期はスポーツが必要か?について考察していきます。

 

 

先に結果として、スポーツは幼児期特には必要ではないのかと考えました。

 

ではなぜ必要ではないのか説明していきたいと思います。

 

子どもの遊びの変化

近年、子どもの運動能力の低下が問題視されています。ちょっとした運動でも怪我をする子が増加しています。

 

なぜ運動能力が低下していったのかというと、「都市化」により、子どもから「外遊び」を奪ってしまったからです。

 

社会は年々変化し、子どもの遊びが空き地遊び・自然遊びから室内の刺激的なメディア遊びに変化してきました。

 

メディア遊びとはスマホやTVゲームなどの、オンオフ動作を主とする指先運動です。

                

 

遊びの変化によって子どもの心身発達にも影響があります。

1.運動量・運動バリエーションの減少 → 体力低下・運動機能低下・判断力低下

2.メディア遊びで行動が受動的 → 積極性や自主性・思考力・判断力の低下

3.原体験より疑似体験 → 現実感の喪失傾向

4.社会性の欠如 → 一人遊びが増え、小さな社会を経験する機会が減った

 

このことから子供の運動・精神面両方の発達上の問題が指摘されています。

 

では、幼児期には何をすることが必要なのか?

 

ここでは3人の人物を紹介します

 

1.ジョンロック

  ・「健全なる精神は健全なる身体に宿る」

   すなわち知力や心は健康な身体がなければ育むことができない。そのため知力や心を育む前に身体を鍛えることが必要。

 

2.ジャン・ジャック・ルソー

  ・「自然の指導」

   過保護・干渉すると子どもは育たない。

   自然の中では子供は自発的になる。しかし山を登っていくと、時には木の根につまずき転ぶことがあるだろう。その時過保護・干渉をしてしまい、根がそこにあることを伝えたり、回り道をさせたりすると子どもは自分で判断することができなくなる。何回も転び、痛さを知り、次には根の位置を認識し判断できるようになればどんなに険しい山でも登れるようになる。

 

3.フリートリッヒ・フレーベル

 ・幼児期が人間の土台であり、この時期に質の高い遊びをしたか否かが将来を決定する。知育教育はこれ、道徳教育はこれとわけるのではなく、体を大きく動かすと心も知も育つ。

 すなわち、幼児期にいかに身体を動かして遊んだかが心と知力の発達を決定付ける。

この3人の共通していることは、「体を動かして経験しないと、心も知も育たない」ということです。

 

なので、幼児期に身体を動かすことは必要です。

 

そして本題の「幼児期にスポーツは必要か?」ということについてです。

 

子どもの運動機能の発達プロセスは下記をご覧ください

 

「0歳~1歳      原子反射

 1歳~7歳(幼児) 基本的な運動の習得Ⅰ

 7歳~11歳(児童)基本的な運動の習得Ⅱ

 11歳~       専門的な運動の習得」

 

このように幼児期は「基本的な運動の習得Ⅰ」です。

この時期は単純な運動を習得していく時期なので、サッカーや陸上などの「スポーツ」の規模を小さくしたり、優しくすればいいというものではありません。

例えば、ルールを容易にする・走る距離を短くするなどが当てはまります。

またたスポーツの特性は2つあります

「1.組織化、制度化、ルールに従ってプレイをしなければならない」

「2.競争性を追求」

 

この特性によってなにが起こるのかというと

組織化、制度化、ルールに従ってプレイをしなければならないことによって自発的意欲、関心を閉ざしてしまう恐れがあります。

また、競争性を追求することで、勝敗を強調したり上手下手を自分の中で分類してしまったりして、無力感・劣等感・有能感を味わいます。

ほかにも、「勝ったらおもちゃ勝手あげる」などの褒美を与えることで、外発的動機付けになり、純粋な意欲ではなくなってしまうこともある。

このことから幼児期はそもそもスポーツをする運動機能が未熟で、スポーツが及ぼす精神面のリスクがあるため、幼児期のスポーツは特に必要ないのではないかと考えました。

 

ではスポーツをしないで、なにで運動機能を高められるのかというと

 

それは「運動遊び」です。

 

運動遊びとは、遊びなのブランコや鉄棒などを使ったり、友だちと鬼ごっこをしたりすることなどで、やるもやらないも子どもの自由で、自発的に取り組みます。

自発的に取り組むことで熱中したり夢中になったりします。

すると、子どもは勝手に運動機能が身についたり、高まったりしていきます。

 

遊びには

空間的調整  前後左右・直立・かがんで・手を振ってなど

 

時間的調整  速く・ゆっくり・リズム・タイミング合わせて・タイミングずらして・短時間でなど

 

力量的調整  強く・弱く・一定の力で・変化をつけてなど

 

があります。

 

例えば歩くパターンでは

「前方向にかがんで周囲と同じ方向に方向、ゆっくり時間をかけて、力強いステップで進む」

前方向にかがんで周囲と同じ方向に - 空間的調整

ゆっくり時間をかけて - 時間的調整

力強いステップ - 力量的調整

となります。バリエーションは様々ありますので、3つの視点から組み合わせてみてください。

 

こういったことを遊びの中で取り入れていくことで、幼児期の子どもは運動能力が身についていきます。

 

私は子どもの自発性を大切にしていくことが必要と考えているため、「スポーツ」ではなく「運動遊び」を保育に取り入れています。

 

これからも様々な記事を書いていきますのでぜひ毎回お読みください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました☆

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ー 参考文献 -「幼児の運動遊びの方法と環境に関する考察」

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