こんにちは☆現役保育士のかずこよです☆
今回は男性保育士っていつからいるの?必要あるの?ということに疑問を持ったため調べて、自分なりにまとめましたので最後までご閲覧してください。
男性保育士はいつからいるの?
近年男性保育士って増えたなって感じるんですが、みなさんの園ではどうでしょうか?1人や2人いるのではないでしょうか?
もともと男性が保育職に参入できるようになったのが1977年からでした。そして1999年に「保母」から「保育士」に名称が変更になりました。
そして1986年には561名(0.3%)だった男性保育士が2015年には9470(4.1%)まで増えました。この調査は2015年のものだったので、現在はもっと増えていると思います。
なんで増えたの?
保母から保育士に名称が変更になったときに加わったものがやっと今、実ってきたのではないかと考えました。加わったものはこれです。
「子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別による固定的な性別分業を植え付けることのないように配慮する」
今まで保育士は女性職をイメージしてきましたが、1999年以降に教育を受けた人が大人になり、性差や性別の固定的な概念が変わってきたのではないでしょうか。その教育を受けていた人が今、大人になり、保育士が女性職という概念が薄れていき、男性が参入し始めたのではないでしょうか。
男性保育士は続かない
参入する人数が増え、保育業界が変わりつつあるなか、問題となっているのが、「男性保育士の勤続年数」であります。
女性保育士は平均7.7年に対して男性保育士は4.8年という結果が出ています。(厚生労働省「賃金構造基本調査)
ではなぜ、続かないのかというと
・社会的評価が低い
・少数派の男性は孤立・排除
このような原因がありました。
社会的評価が低いというのは、保育士の給料が低いことや保育士を仕事としてリスペクトしている人が社会には少ないことです。
これは保育士全員が声を上げて国と戦っていくしかありません。
そしてもう一つの孤立・排除は良くないことだと思います。
なぜ孤立・排除されてしまうのか考えると、男性としての役割ができていなかったり、女性が男性の役割をわかっていなかったりすることが原因だと思います。
男性保育士に求められること
男性保育士を対象に行った調査では男性保育士が求められるのは「ダイナミックな遊び」「力仕事」でした。これは男性保育士ではなく「男性」自体に期待している結果でした。
またほかの調査では
男性が「いる」と「いない」を比較すると、いる園のほうが保育内容・人間関係・適正・保育者観に不安がない」
・そう思う 74%
という結果がでていました。
これは男性保育士がいることで保育内容や人間関係が変わり、いい方向になりますよと思っている女性保育士が74%いるという結果でした。
このことから男性保育士は園に必要だということがわかりました。
男性保育士の方良かったですね!!
しかし、男性がいたほうがいいといいつつも、孤立や排除が行われて辞めてしまうことが多いのはなぜでしょう?
それは男性ならではの役割を園で決めてないからではないかと思います。男性保育士は「ダイナミックな遊び」や「力仕事」をして、女性と異なる保育探しをしています。女性保育士も、女性保育士がしないことを男性保育士にしてほしいから必要と言っている。
お互いウインウインみたいな感じだから、孤立・排除する環境はうまれないなのかと思われますが、原因は男性保育士にありました。
それは男性も2パターンの考え方を持っているということです。
①男女関係なく専門職として自分を位置づける人
②男性としてのアイデンティティを求める人
この二つの考えを持っているため、①の、考えを持っている人に「男性らしさ」を求めると差別されたように感じてしまいます。すると、孤立・排除されたと感じて辞めてしまいます。
なので、園にいる男性保育士にどちらを求めているのかをヒアリングしたり、受け止めたりすることが必要だと思います。(そんなわがままみたいなものを聞いてられないかと思われますが、大事な部分です)
まとめ
男性保育士の参入から40年が過ぎました。
保育士が女性職ではないと薄れてきている中、保育士として働く男性が増えてきました。今後も増えると思います。
しかし定着率をみると良くないことがわかります。定着率を上げるためには男性保育士としての役割を園で明確にする必要があると考えます。多分、男性保育士と女性保育士が同じ保育をすることは難しいと思います。
男性には男性の保育・女性には女性の保育を確立することが子どもにとって最善の利益になると考えるため、各園で考えていってほしいと思います。
最後までご閲覧ありがとうございました☆
-参考文献ー「
・男性保育士はいかにして「男性」保育士となるのか
・男性保育士の受容についての課題
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