保育園には0歳~6歳の子どもがいますが年齢に合ったおもちゃ選びというのは難しいと思います。
本当にこのおもちゃは年齢相応なのかな?と疑問に思うこともあるでしょう。
その中でもおもちゃ選びが難しいのが0歳児クラスです。
1年間で大きく成長する過程で、月齢別におもちゃを用意しなければよい発達を促すことができません。
今回は月齢別のおもちゃを紹介していきます。
月齢にあったおもちゃってどんなもの?
新生児〜2ヶ月
手鈴やリンゴなどの音が鳴るおもちゃ
モビール(動く飾り)やラトル(ガラガラ)などの視覚刺激があるおもちゃを選びましょう。
音に敏感で、段々と色々なものが見えてくる時期になります。
3〜6ヶ月
噛み心地の良いおもちゃ(ガムシリコン製など)
持ちやすい柔らかいぬいぐるみ
パズルや積み木のような形状認識ができるおもちゃを用意しましょう
ちょっとずつ歯が生えはじめ、口の中に物を入れて感触を確かめています。
また、意図的に握る(新生児は反射で握る)ことができるようになるので、色んな手触りのものがあると良いです。
7〜12ヶ月
歩行器やプッシュトイ(押すと進むおもちゃ)
はめ込み玩具やねじるおもちゃ
絵本や触れる絵カードなどを用意しましょう。
ハイハイが始まり、伝い歩き、歩行ができるようになってきます。
個々の発達を促せるようなおもちゃが必要です。
指先も意志を持って動かせるようになってくるため、指先を動かすおもちゃがあると良いです。
また、大人との関りを楽しめるようになる時期で、話せないけど言葉をだんだんと理解していきます。
そのため、絵本などを通して単語を覚えられるようになります。
ただし、保育園では安全性が最も重要ですので、園の方針に合わせたおもちゃの選び方をしなければなりません。
おもちゃの選び方とは?
0歳児クラスは保育園の中でも特に気を付けなければなりません。
この時期の子は大人にすべてを任せていますので、保育者が適切な環境を作ることが求められます。
小さなパーツのないものや、誤って飲み込めるようなものを避ける
赤ちゃんは何でも口に入れて感触を確かめようとします。
おもちゃの全体が口の中に入ってしまうと間違えて呑み込んでしまい、最悪の場合には窒息もあり得ます。
また、磁石を複数個呑み込んでしまうと、お腹の中でくっついてしまい内部に大きな影響を与えてしまします。
また、電池は大変危険になるため、保育園で使用するおもちゃには電池を入れないでおくことが良いと思います。
角や尖った部分がなく、丸みのあるものを選ぶ
角が尖った部分があると、口の中を傷つけてしまします。
また、はさみやカッターなども口にしてしまうことがあるため、刃物は赤ちゃんのいる前では出さない・手の届く範囲に置かない等のルールもクラス内で決めておくと良いと思います。
壊れにくく、丈夫な素材のものを選ぶ
近年では100円でおもちゃが買えますが、すぐに壊れてしまうことが多いです。
壊れたおもちゃは予期せぬ怪我に繋がってしまうため、少し高くても丈夫なおもちゃを用意することで安全を確保することができます。
0歳児クラスに適切な環境とは?
安全性
子供がけがをしないよう、危険な物や場所を避けます。鋭利な角や尖ったもの、小さなパーツ、電源があるものなどを遠ざけるようにします。
また、コンセントや階段のゲート、安全なおもちゃなどを用意します。
刺激と興味
子どもが興味を持ち、探求しやすい環境を整えます。
色とりどりのおもちゃや絵本、音楽、触覚刺激がある素材などを提供します。
部屋の配置やレイアウトを工夫して、子供が自由に動き回れるスペースを確保します。
清潔と衛生
適切な衛生管理を行います。
おむつ交換エリアや手洗い場を設置し、頻繁な手洗いや消毒を行います。おもちゃや使用する物品を清潔に保ち、定期的な清掃と除菌を行います。
一般的には1日に一度以上の消毒をしていきます
以上が0歳児クラスの環境になります。
上記は物理的な環境を書いていますが、【保育者】も環境に含まれると思っています。
応答的な関わり、愛情あるスキンシップ・ふれあいなど様々なことで子どもの成長を促すことができます。
子どもの成長を楽しめる保育者が保育園に【環境】としていてくれたらいいなと思います。