こんにちはー
かずこよです!
今回のテーマはこちらです
この事件についての記事は2つ書いていきましたが、なんど見ても悲しい事件だと思うしかありません。
今回のニュースの中には
事件後退園した園児が14人、保護者が転園を希望する園児が40人いることが報告された。
とあります。
この保育園は定員が140名で139名の園児が在籍していました。
実に充足率99%を超えています!
この充足率はとてもすごいことで、東京の保育園は新規園だと50%を下回るところもあるだろうし、95%以上の施設はめったにないんじゃないかと思っています。
そんな中転園した子が14名+転園希望者が40名=54名がいなくなる計算。
139名‐54名で85名
充足率約60%
経営的には相当難しいところまで落ち込みますね
むしろもっと転園希望者が増えてもいいんじゃないかなと思うようなことをしたと思います。
転園を希望した保護者の気持ちってどんな気持ちだったのでしょうか?
事件前の充足率(99%)を考えると、地域では人気の園で、いわゆる「良い園」だったのではないか
この「良い園」は昭和52年から続いていて、40年以上もの間地域に根付いた保育園
事件があった時期に在園していた保護者の中には、「自分が卒園したところに、自分の子もいれたい」という気持ちを持った保護者もいたと思います。
そういった気持をもった保護者がいた場合には相当なショック・悲しさがあっただろうと感じて、とても心が痛くなります・・・
良い園が悪い園になるのって瞬間的に起こるんだな
けど、こんなことが起こるってことは、最初から悪い園だったのかもしれない
それを知らずに、良い評判だけを聞いて「この園は良い園だ!」ってみんなが決めつけて入園。入園者がたくさんいることで、保育園側も「良い園」と思い込み、園が殿様のようになってしまったんじゃなかなと思います。
今回の事件は、
人がたくさんくるから「良い園」とは限らない事例になってしまいましたね
けど園児が来なければ保育園も運営が出来ない。。
充足率が何%でぎりぎり運営できるのかな?
80%?90%?
もし80%で運営できるなら、充足率80%で運営したほうが、一人一人をしっかりと見ることができるのでは?
むしろ充足率100%のところより充足率80%の園のほうが子どもにとって良い保育園なんじゃなのかな?
あそこの園はいつも満員でなかなか入ることが出来ない=良い園
と、思ってしまうが、果たして本当にそうなのか?
こういった疑問が出てきます。
保育をしている人間がこう思うのであれば、保護者はもっといろんな疑問を持っていると思います。
保育園説明会では「○○の保育をしていきます」と説明されても全くわからず、判断ができないので、
園を選ぶ際の判断基準を、どうしても「充足率」を見てしまうのは本来まっとうな考えです。
けど充足率が良いからと言って良い園ではない。。。
なにを信じたらいいのかよくわからなくなってきますね・・・
なかにはサービスで判断する保護者もいるかと思います。
保護者がどのくらいの負担があるのかを重視する方もいると思います
自分が働いている園が「良い園」と胸を張っていえますか?
どういったところが良い園なのか説明できるでしょうか?
もしかしたら堂々と胸を張って言える保育者は少ないのではないでしょうか?
私たちは本来、「良い園を作る」ってのはあまり考えず、「子どもにとって最善の利益を与えられる人」として個人個人がしっかりしていかなければならないと思います。
保育者一人一人の質が高くなれば、必然的に良い園になっていきます。
保育者の質というとまた大雑把な言い方ですが、発達に合わせた保育の知識(専門性)も質だし、素直に話を聞くことも質・保育について考えることも質・相手に意見を伝える質。
子どものことに繋がること・保育者に関わることは全て「質」に繋がってきます。
今回の事件も
・園長の判断が間違っていると気づく
・何が間違っているか意見が言える。
このような保育者の質が必要だったのではないでしょうか。
私は職場では、保育者の質の底上げをすることが仕事だと感じています。
これからどのように保育者一人一人の質を上げていけるのかを考えていかないと・・
みなさんも自分の質が上がれば、良い保育園作りに繋がっているということを感じて欲しいと思います。
そして、今回の事件のように、子どもが命を失くしてしまう事件が2度と起こりませんように。